Webマーケターの将来性は?営業出身の人って多いの?

AIの発展、Webの発展で「営業不要論」のような極端なお話も登場しています。
例えば米国の急成長を遂げている自動車メーカーテスラは、ショールーム以外の店舗を無くしてオンラインでの販売に集約するという舵を切りました。
営業は重要かつ高度な仕事であり、営業の全てが無くなるとは考えにくいと考えています。
一方で、下記のように、将来性について不安を持つ人もいると考えます。
- 今の自分の仕事内容を鑑みて、Web・AI・システムで代替できる未来を予期してしまった。
- 会社の未来を考えると、この激変する世の中で将来性に不安がある。
そこでキャリアチェンジ先として、Webマーケターはどうなのか。
Webマーケターの将来性について考えてみたいと思います。
2つの意味での将来性
1.Webマーケターはこの先、残るか消えるか
AIが発展することでたくさんの仕事が消滅するという話があります。
生成AIであるChatGPTのあまりの性能に世界中が震撼し、いよいよ現実味を帯びてきました。
ただし、消滅する職種には特徴があります。
下記に、あえてChatGPTで聞いてみた内容を置いておきます。
AIやWebの発展により消滅する・仕事が奪われると思われる職種をリストアップしてください。
AIやWebの発展により、消滅または大幅に縮小すると考えられる職種を以下にリストアップします。これらは、自動化・効率化技術やオンラインプラットフォームの普及によって影響を受けやすい業務です。
1. 事務・データ処理関連
- データ入力オペレーター:AIによる自動データ処理やOCR技術の進化。
- 経理・会計アシスタント:クラウド会計ソフトやAI経理システムの導入。
- 受付係・電話応対スタッフ:AIチャットボットや自動音声応答(IVR)の普及。
- 人事・給与計算スタッフ:HRテックやクラウドシステムによる自動化。
2. 製造・生産関連
- 組立作業員:ロボットアームやAI制御システムによる自動組立。
- 検品作業員:AIによる画像認識技術を使った自動検査システム。
- 工場ライン作業員:スマート工場化と自動生産システムの普及。
3. 小売・接客関連
- レジ係(キャッシャー):セルフレジや無人決済システム(Amazon Goなど)の普及。
- 販売員(一般商品):ECサイトやAI接客チャットボットによる購買支援。
- 飲食店スタッフ(オーダー・配膳):タッチパネル注文システムや配膳ロボットの導入。
- 観光案内スタッフ:AI搭載の観光ガイドアプリやオンライン情報サービスの拡充。
4. 物流・運輸関連
- 倉庫作業員:自動搬送ロボットやドローン配送の普及。
- トラック・配送ドライバー:自動運転車や無人配送ロボットの実用化。
- タクシー運転手:自動運転タクシーやライドシェアアプリの普及。
5. 金融・保険関連
- 証券アナリスト・トレーダー:AIアルゴリズムによる自動取引や市場分析。
- 保険査定担当者:AIによるリスク評価と損害査定の自動化。
- 銀行窓口係:インターネットバンキングやスマホ決済サービスの普及。
6. コンテンツ制作・クリエイティブ関連
- 翻訳者(一般文書):AI翻訳ツールの精度向上(Google翻訳、DeepLなど)。
- ライター(定型文記事):AIによる自動文章生成(ChatGPTなど)。
- 校正・編集担当者:AI校正ツールによる文法・表現チェックの自動化。
- グラフィックデザイナー(基本デザイン):AI画像生成ツール(Canva、DALL-Eなど)の活用拡大。
- 動画編集者(簡易作業):自動編集ツールやテンプレートベースの編集アプリの普及。
7. 医療・ヘルスケア関連
- 診断補助スタッフ:AI画像診断システムやウェアラブルデバイスの進化。
- 調剤薬剤師(簡易処方業務):自動調剤機やAIによる薬剤管理。
- カウンセリング補助員:AIによるメンタルヘルスアシスタントの活用。
8. 教育関連
- 塾講師・家庭教師(標準授業):AIチューターやオンライン教育プラットフォームの拡充。
- 語学教師:AI翻訳や言語学習アプリ(Duolingoなど)の普及。
9. その他の業務
- 旅行代理店スタッフ:オンライン予約サービスやAIコンシェルジュの普及。
- 不動産仲介スタッフ:オンライン物件検索やVR内見サービスの拡大。
- 占い師・カウンセラー(簡易診断):AIによる心理分析ツールの発展。
10. 新たにAIで強化される職種
一方で、AIとWeb技術の発展によって新たに求められる職種も登場しています。
- データサイエンティスト:AI分析を活用したビジネス戦略の設計。
- AIエンジニア:AIアルゴリズムやモデル開発の専門家。
- UXデザイナー:人間とAIのインタラクション設計。
- デジタルマーケター:AIによるマーケティング分析と戦略策定。
結論
AIとWeb技術は多くの単純作業を代替し、効率化を推進します。しかし、人間特有の創造性、共感力、交渉力を必要とする職種は引き続き重要な役割を担います。今後はこれらの技術と共存しながら、新たなスキル習得と適応力を高めることが求められるでしょう。
引用元:ChatGPT
消滅する職種の傾向は?
- 単純作業・ルーチン作業のデスクワーク
- ロボット化できるもの
- テクノロジーで代替し、無人化できるもの
- IT化・DXで不要になるもの
という特徴があります。
強化される職種の傾向は?
逆にAIで強化される職種として、デジタルマーケターが挙げられています。
これは、AIによる大量・多軸のデータ分析が自動化できるため、より高精度な最適化ができたり、新たな発見に繋がったりと、AIを使いこなすことで付加価値が増すということです。
マーケターは人間心理を扱います。ある意味、非合理で理解が難しい人間というものに対する理解を追求していく職種であり、物質世界とAIが支援するデータ世界を繋ぐ存在でもあります。
そのリアルとデータという2軸を持つ存在であるからこそ、AIで完全に代替ということは難しく、むしろAIを使う側の仕事であると言えるでしょう。
そのため、この先もWebマーケターという仕事が無くなるということは考えにくいと思われます。
2.Webマーケターの未来は明るいか?
もう一つの将来性として、給与などの労働条件、業界の発展性、そしてその先のキャリアはどうかについて考えていきます。
給与水準はどうか?
Webマーケターの給与水準は日本全体の平均に比べ100万円程高いと言われています。
ただし「平均」を見てもあまり意味はありません。
例えば、「営業職の平均給与」という数字にあまり意味が無いことはわかると思います。
(会社によってまるっきり異なりますよね。)
ただ、上限が低い仕事ではありません。
未経験スタートから経験を積む若年層では、他の職種に比べ特に高いということはありませんが、そこから一歩抜け出し、「経験者」となった人たちが給与水準を押し上げます。
また、その数値は「給与水準」であることも注意が必要です。

企業からもらうお金は、雇用契約でもらう「給与所得」と、業務委託契約でもらう「事業所得」があります。
様々な統計データで示されるのはこの「給与所得」。業務委託で行なう副業や、フリーランスの収入はその枠の「外」です!
現在は副業のプラットフォームも増えており、会社からもらう給与に加え、収入を上乗せすることも難しくはありません。
例えば副業1案件で月10万円~30万円などと幅はありますが案件は豊富です。
例えば、月給35万円の正社員Webマーケターが居たとします。
そこで仮に月20万円の副業を1本入れた場合、額面の収入は55万円に跳ね上がります。
残業で稼ぐという方法もありますが、固定残業代が設定されていれば上乗せが厳しいかもしれません。
また昨今の働き方改革で、生活残業もしにくい情勢です。
そんな中、副業で収入を得やすいWebマーケターは、若いうちから結果を出して稼ぎたい、会社に依存せず自分で稼ぐ力を身に付けたいというニーズにも応えられるでしょう。
それら副業分は「給与」所得には含まれません。
また、大きく稼いでいる人は独立しているので、「給与」水準の計算には含まれません。
フリーランスのWebマーケターとして独立する人は増えています。
数年程度経験を積み、できるWebマーケターであれば、独立すれば年1,000万円を越えることは難しいことではありません。
また、勤め人としての給与であっても経験者Webマーケターは取り合いなので、CMOなど相応のポジションにつけば相応の給与をもらうことになります。
さらに、アフィリエイトなど、Webマーケティングを活用して労働量と比例しない収入を作る手法も「本職」として行えます。それも「事業収入」になります。
そんなわけで、「給与」水準というものは、Webマーケターにはあまり関係無いのです。
稼ごうと思えば稼げる。自由に働こうと思えば働ける。会社の一員として人と協力し関わりながら働こうと思えば働ける。
そんな風に、収入・ライフスタイル・キャリアプラン等が大きく拡がる職業と言えます。
業界はまだまだ発展するか?
Web広告費が伸びているのは周知の事実です。
Web広告を扱うWebマーケターという仕事もまた、業界レベルで伸びています。
この面白いところが、テレビCM・新聞広告・ラジオ広告などマス媒体の広告費のダウン分以上に、Web広告費が伸びているということです。
つまり、顧客層の裾野が広いため、マス広告に出稿するには費用対効果があわないので見送っていた様々な企業がWeb広告を使っているということです。
これは、まだまだ伸びます。
また、コロナ禍以降、BtoBマーケティングという市場が拡大していることも、成長を牽引する要因になります。業界が成長すると、人手が不足します。それはある程度飽和するまで続きます。
飽和してからでは、経験者が今以上に人材エージェントを通じて流通するようになりますので、将来的には未経験者の採用も下火になっていく可能性があります。

今は丁度良い時期です。未経験からのWebマーケター転職は、今がチャンスだと思います。
営業出身の人は多い?
実際、結構多いです。
営業という仕事がWebマーケターで活かせるものが多いと気づいた人がWebマーケターになっていたり。
営業で苦労した経験からその出口をWebマーケティングに求めていたり。
営業の仕事をする際にWebマーケティングの価値に気づいたり。
そんな風に、営業は自然とWebマーケティングに出会い、「自分もそういう仕事がしてみたい」となる可能性が多いのだと思います。
まとめ
Webマーケターは、将来性がある仕事です。
収入を上げる手段はいくつもあり、選択肢が拡がります。
営業出身の人も多く、またその力を活かすことが可能です。