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Webマーケターのキャリアパス

執筆者:Sadaka編集部
投稿:2025/03/28

一般的な総合職では、社内の様々なポジションを経験して中間管理職になり、部長、役員と昇進していきます。
それに対して専門職であるWebマーケターには、どんなキャリアパスがあるのでしょう?

実はWebマーケティングは非常にポータブルなスキルであり、会社という枠に囚われず自由なキャリアパスを描くことが可能です。
Webマーケターのキャリアパスについて、未経験から始めてどのような道があるのか、少し先の未来を見てみましょう。

1. Webマーケターとしてどう成長するか?

キャリアパスを考えるにも、専門職であるWebマーケターでは「どのようなスキルセットを保有するか」という点が肝となります。
まずは、どのように専門職としてキャリアをスタートさせ、成長し、力量を高めていくかという観点から知っていきましょう。

最初はアシスタント業務がメインで、先輩に付いて仕事を覚える

会社の種類や配属先にもよりますが、未経験者採用の場合は教育することが当たり前なので、まずはアシスタント業務から始めます。

会社の種類が違えば、アシスタント業務の内容もそれぞれ異なります。

・Web広告代理店
Web広告運用の入稿作業・モニタリング・レポーティングなどの定型的な仕事を通じて基礎知識と理解を固める
・SEOコンサル会社
チェックリストに基づいたWebサイトのSEO改善ポイントの抽出、記事コンテンツのプランニング
・Web制作会社
ディレクターのアシスタントとして、資料作成、アクセス解析のデータ整理、議事録作成、現行サイトのサイトマップづくりなど
・SNSコンサル会社
競合アカウントの分析・情報収集、SNSコンテンツの企画出し、投稿作業、データ整理など

大分幅が広いですよね。
だから「Webマーケターの中でもどの仕事をやりたいのか」、「将来どうなりたいのか」という観点から第一歩目を選ぶことが大事です。

主担当になる

1つの仕事の全体を一通り経験して知った後、主担当として顧客に向き合います。

「いつまでに」こうなれるのか、というのは本人次第です。
適性があって、顧客から話を振られても問題無いぐらいに知識もあって、そして社内での「信頼」の度合いもあります。
この人なら大丈夫だろうという信頼を積み立てることで早く活躍でき、良い経験が積めます。

ここからが面白いところですが、次のステップは人それぞれ。
志や目標によって選択肢が分かれていきます。

一人前になった先のキャリアパス

深掘りしてスペシャリストになる

今まで自分が取り組んできたものをさらに深く掘り下げて、スペシャリストofスペシャリストとなることです。
「これについてはこの人!」と社内でも認識されつつ、対外的な発信も行っていけば、業界内でも「これならこの人!」というポジションを形成することも可能です。

そのような人が所属していることは会社のブランド力アップにも繋がるため、個人での情報発信やイベント参加・登壇などが推奨される場合もあります。

もちろん独立も視野に入ってきます。

横の領域に幅を拡げる

例えばSEOを自分のコアスキルとして育ててきた人が、今度はリスティング広告にも幅を拡げる。
Google広告・Yahoo!広告メインで取り組んで来たWeb広告運用者がSNSにも幅を拡げる。

そんな風に専門分業化されている「横」の領域に飛び込み、拡げていくことでオールレンジに対応できるWebマーケターになることも可能です。
一つの手法では対応できるシーンが限定されるため、顧客のために常にベストを尽くしたいと考える方にお勧めの道です。
また、時代の変化で何か1つがダメになったとしても生き残る可能性が高まるため、リスクヘッジにもなります。

縦の領域に拡げる

Web業界では分業化が進んでおり、例えばマーケティングから制作まで幅広く・かつ高いレベルで取り組める人材というのは非常にレアです。
さらにテクニカルも含めてフルスタックで見られる人材というのはごくごく一部。

もちろん、何でもかんでも手を出して全てが中途半端だと、市場価値は高まりません。
しかし、一つでも圧倒的に「できる」強みがあって、それとの掛け合わせで縦のスキルセットを揃えていけば、非常に頼りがいのある高付加価値人材となるでしょう。

2. キャリアをどう描くか?

Webマーケターのキャリアには、次のような選択肢があります。

  • マーケティング支援会社で専門職として働く
  • マネジメント側に移行し、管理職・役員となる
  • 事業会社の社内マーケターやCMOとして働く
  • 正社員として安定収入を得ながら、副業をして収入を増やす
  • フリーランスとして独立し、自由度の高い働き方をする
  • 会社を設立し社長となり、人を雇ってチャレンジする

これらをフェーズ毎に変えていくことも可能です。
例えば、まずWebマーケティング支援会社で力を付けて、その会社で幅を拡げて広くできるようになり、ライフイベントと共に副業をして収入を上げたり、フリーランスとして自由度の高い働き方をしたりする。
その後安定を求め事業会社のマーケティング担当として就職したり、逆に夢を叶えるべく会社化したり…

一言で言うと、「自分のキャリアは自分で描ける」のがWebマーケター。
自由度の高いWebマーケターのキャリアパスを描くということは、人生の最期で「ああ、最高の人生だった」と満足できる人生をどのように描くか、ということと同義だと思っています。

もちろんキャリアパスを描くだけではなく、その実現のためにどのように努力を続けるかが重要なはずです。
ただし、苦しい努力を続けていても、辛いだけで実にならない場合も多いと感じています。

いかに自分が楽しく、無理を感じず、自然なこととして成長を続けられる環境を用意するか、というのが実は大事。
他人から見て「あの人はあんな努力をして大変だ」と言われることも、本人にとっては全然苦ではなく、自然で楽しいことだったりします。

Webマーケターにはたくさんの分野があるので、もし一つのことが上手くいかなくても、ピタッとはまって輝ける分野がきっとあるはずです。
それに出会えたら幸せだろうと思います。

まとめ

Webマーケターのキャリアパスを考える上で、どのようなスキルセットを揃えていくかという軸と、どこでどのように働くかという軸があります。

Webマーケターがあまりにも柔軟な職種であることから、Webマーケターのキャリアパスとは、すなわち人生のライフパスと同期するものです。

そして、そのキャリアの最初でつまずかないように、適性がある仕事から始めるのが成功の鍵です。

SadakaではWebマーケターになりたいと思う人向けに、擬似的なワークを通じて適性を感じてもらえるアクティビティをご用意しています。
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Sadaka編集部

営業出身で採用担当経験もある現役Webコンサルタントが全記事を監修しています。
お役に立てましたら幸いです。

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